長野/覚音寺 『藤尾の観音さま』

弾誓寺から車で30分、同じく大町市内にある覚音寺へ向かいます。

覚音寺は、拝観申し込みのお電話をした時『道が細くて危ないので気を付けてお起こし下さい~』と何度も気遣って頂いたので、一体どんな道なんだろうと思っていたのですが…

国道沿いで見つけた『覚音寺入口』と言う大きな看板が案内する道はカーナビにはなく、本当に細くてクネクネした山道でした。ガードレールなんかも山の下まで落っこちて・・・

s-道なき道

道なき道を掻き分けて進むようでワクワク!

到着するとそこは大自然の中、緑深い山々に囲まれた小さなお寺でした。

s-覚音寺

ついさっき神奈川の方から帰って来たばかりと言うご住職の熱心なありがたいお話を頂きました。

覚音寺は平安時代中期の創建。
「藤尾の観音さま」として、その昔から人々に親しまれており、山深い土地柄もあって修行の場として栄えていたそうです。辺りの山々を散策するとその頃の石仏に出会えると、住職がおっしゃっていました。

本堂には修験道の開祖である役行者像と脇侍の前鬼、後鬼が祀られています。

「藤尾の観音さま」はと言うと、本堂のちょうど真後ろに構える収蔵庫にいらっしゃる様です。収蔵庫の重い扉を開けて頂くと、中央に千手観音、脇侍に持国天と多聞天が堂々と立ち尽くしておられました。

中央の千手観音さまは平安時代末期に作られた寄木造りの像です。そして、持国天と多聞天は鎌倉初期に造られました。当時、この地方の統治者だった仁科氏が平和を願って覚音寺に施入したそうです。

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しっかりとした体躯の割には脇手がとても繊細で細く、お顔も穏やかです。写真で伝えられないのが残念ですが、お顔を見れば見るほど観音さまの慈悲を感じられる様な表情をしています。

足元を見てみると、台座が少々小さくて窮屈に感じます。


s-IMG_3131.jpg

この台座は創建当時のものではないそうなのですが、随分と長い間、観音さまはこの小さめの台座の上で自力で立っておられたんだとか。

「もしかしたら地震などで倒れて腕が破損してしまったのかも知れませんね…」と、ご住職がおっしゃっていました。

平成になって京都で修復されたそうなのですが、その時に創建当時の台座が差し込まれていた穴からファイバースコープが入り、中から体内銘や鏡が見つかったそうです。

「観音さまの体内は黒光りするくらい美しかったんですよ」と、その時の感動を伝えようと一生懸命お話してくださいました。

一方、脇侍の天部像は険しい忿怒相。全体的にどっしりとしていて重量感があり、平安時代の趣をよく残した像です。

s-IMG_3127.jpgs-IMG_3129.jpg

持国天の手をお腹の前でクロスするポーズは、奈良興福寺北円堂にいらっしゃるお方を連想させます。。。

s-jikoku.jpg

覚音寺では、1時間くらい住職とお話する機会が持てました。中でも印象に残っているのは「この千手観音さまを拝んでいながら阿弥陀さまを感じるんです」とおっしゃっていた事です。

覚音寺創建当時のご本尊は、もしかしたら阿弥陀さまだったのかも知れませんね。その阿弥陀さまが、千手観音さまを通して住職にメッセージを送っているのかも!?

そんな、不思議でロマンティックなお話を聞きながらゆっくり時間が過ぎて行きました。



覚音寺アクセス

〒399-7300長野県大町市八坂藤尾1625/0261-26-2558

中央道豊科インターから40分
信濃大町駅より車20分、バス30分

拝観料志納



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