みちのくの毘沙門天を巡る旅(完)・黒石寺

「みちのくの毘沙門天を巡る旅」のラストは黒石寺です!(御本尊で毘沙門天さまおられませんが…)

黒石寺と言えば、あの蘇民祭で有名なお寺ですね。

大伽藍のお寺を想像していましたが、意外にこじんまりとした静かなお寺で、山門まで続く浅い石段が、黒石寺の神聖な空気を醸し出していました。お堂が近づくにつれて、どんどん期待が高まります…

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先ずはご住職に挨拶をして、本堂のお隣の薬師堂から案内していただきました。

少々窮屈とも思える大きさ、像高126cmで平安初期の薬師如来さまが中央におられ、脇には慈覚大師さまがいらっしゃいます!

うぉ!セクシー!
慈覚大師さまは、衣が一枚はだけて肩を出した、大変珍しい衣の着こなしをされていました。

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ちょうど、昨日修復から戻られたばかりと言う事でとてもラッキーでした。震災の時は須弥壇から飛んで、床に落ちてしまったそうです。元のお姿に戻られて安心したと、ご住職がおっしゃっていました。

そして、御本尊の薬師如来さまは、怒り肩で手足が大きくどっしりとしています。
険しい釣り目に大きな鼻と口で、威厳ある独特な表情・・・七仏薬師を揃えた輝く光背も素敵でした。

薬師

こちらの薬師如来さまもオシャレな着こなしをさせているんです。
右肩にかかる衣がヒラヒラと靡いていました!これは、まさかの可愛いさ(笑)

本堂に移動すると、日光月光菩薩や十二神将、そして四天王も揃っていました。

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手をクロスさせたこちらの十二神将さま…!なんだか、とても困った顔をしています(笑)

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4月の岩手はまだ寒く、向かいの土産物屋さんで、温かい甘酒をいただきました。バスに乗ろうと外へ出たら大粒の雪が降っていて、東京では見られない光景に感動したのでした。しかも、お寺と雪…最高の組み合わせです。

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【見仏コース】
成島毘沙門天→立花毘沙門堂→藤里毘沙門堂→黒石寺



黒石寺アクセス

〒023-0101
岩手県奥州市水沢区黒石町字山内17 TEL  0197-26-4168
東北新幹線水沢江刺駅よりタクシー15分
東北自動車道平泉前沢I.Cより車20分

拝観料300円(事前連絡)



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みちのくの毘沙門天を巡る旅・藤里毘沙門堂

さてさて、毘沙門天を巡る旅も後半に差し掛かりました。
立花毘沙門堂の後に訪れたのは藤里毘沙門堂です!
毘沙門堂訪問も三件目になり、実は名前がごちゃごちゃになっていた私です…あはは(汗)

車から降りて、早速収蔵庫へ向かいました。近くに杉の木があるからか、鼻がムズムズ…春の見仏はコレが辛いところですね。

扉が開くと、中は広々としていて、想像していたよりも仏さまが大勢いらっしゃるのでビックリ!

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先ず最初に目が行くのはやはり兜跋毘沙門天さまでした!
こちらの兜跋毘沙門天さまも、立花毘沙門堂と同じく鉈彫りの仏さまです。鉈彫りの仏さまに会うたび、霊木が持つ生命力みたいなものや木の温かみを感じます。


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そして、やはり地天女さまの存在感は大きなものです。

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慈愛に満ちた表情の地天女さま…
大地にもたらす大きな力で、毘沙門天さまを支えるお姿に涙しそうになりました。。。このお方はなんて温かいのでしょうか。

そして、もう1人の毘沙門天さまは、兜跋毘沙門天さまとは対象的に躍動感を感じる動きが見られます。


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何と言ってもこの横顔が素敵!彫りの深い鷲鼻がとても印象的でした。

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その他、鉈彫りの僧形坐像さまや…

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毘沙門天さまの脇侍としていらっしゃる吉祥天さまなど…

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藤里毘沙門堂では、多くの仏さまにお会いする事ができて大満足でした!





藤里毘沙門堂アクセス

〒023-1762 岩手県奥州市江刺区藤里智福39・0197-36-3353
水沢駅からバスで50分

拝観料300円(拝観予約)

教育委員会歴史遺産課
〒023-1192 岩手県奥州市江刺区大通り1-8
TEL 0197-35-2111



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みちのくの毘沙門天を巡る旅・立花毘沙門堂②

立花毘沙門堂の続きです!

前回は、お寺の縁起やこの土地の歴史などをまとめさせていただきました。

前回の記事はこちら

今回は立花毘沙門堂で出会った仏さまについて書いていきますね。

若い人が仏像に興味を持ってくれて嬉しいと、世話役の宮さんはとっても嬉しそうでした。
30分くらいお話をしていただいた後、いよいよ毘沙門天さまとご対面です!

ここでは神様としておまつりされているので、一同、柏手を打って参拝。

御本尊の毘沙門天さまは像高約1m、10世紀ごろの作と言われています。
宮さんの説明によると鉈彫りの像とのことですが、下半身に薄っすら柔らかい彫り口が見える程度であまり良く見ることができません。

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しかし、ありがたい事に、仏さまの後ろ側を拝観させていただけたので、毘沙門天さまの近くに寄ってじーっと鉈彫りを観察することができました!

「あー、ほんとだー!あるある!」と、後ろ側を一周ぐると回って順番に確認したのでした。

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脇にいらっしゃる2体の天部さまの、この優しさは一体どうしたことでしょう・・・!?
この愛嬌のある表情がたまりません!!


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丸いお顔で親しみやすく、笑顔でステップを踏んでいるようにも見えます(笑)
もしやこれは、私たちを迎えてくださっている歓迎の舞なんじゃ・・・!?

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前から横から後ろから、色々な角度でこの動きを眺めます。
すると、色々な特徴が見えて来たのですが、まず腰回りが太いっ!お尻がでっかいこと!

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そして、目が出ており、頬骨の張りがとてもリアルです!

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なんかもう、最後の方は、仏さまがみんなで踊っているようにしか見えなくて、動きが比較的少ない毘沙門天さまはきっとボーカルだな・・・なんて、勝手にダンスグループにしてしまいました。(失礼しました!)

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そんな賑やかなお堂を想像していたので、自然と気分も高まり最高のお参りができたような気がします(笑)

宮さん・・・親切で丁寧な心温まる対応をしてくださってありがとうございました。




立花毘沙門天堂アクセス

〒024-0043岩手県北上市立花16-105/0197-64-7303(問い合わせ先)
北上駅からバスで10分

拝観料(志納)拝観予約



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みちのくの毘沙門天を巡る旅・立花毘沙門堂① 宮さんのお話

成島毘沙門堂の次は、北上市の立花毘沙門堂を訪問しました。
到着すると、笑顔が素敵な管理人さんが地方の歴史やお寺の事を熱心に説明してくださいました。
その管理人の「宮さん」のお話をここでまとめておきたいと思います!


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かつて、平安時代にこの地に極楽寺というお寺があり、東谷、西谷、北谷などに、700を超える堂塔や36の僧坊を構える大寺院でした。その極楽寺は、坂上田村麻呂が802年築いた胆沢城の鬼門(真北)に位置していたため、定額寺(準官寺として国に認められるお寺)として発展したそうです。

北谷に祀られていた毘沙門天さまが火災などから逃れ、今こうして立花毘沙門堂(萬福寺)にいらっしゃいます。明治の廃仏毀釈により、多くのお寺や仏さまを失いましたが、毘沙門天さまを神様として崇める事により守ることができたそうです。

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宮さんの言う「ここでは柏手を打って毘沙門天さまを拝む」というのはその名残であり、この地域の方々の毘沙門天さまに対する厚い信仰心の表れなんですね。

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次回は立花毘沙門堂にいらしゃる仏さまの事を書きます。
見ごたえたっぷりのお堂でしたよ・・・!



立花毘沙門天堂アクセス

〒024-0043岩手県北上市立花16-105/0197-64-7303(問い合わせ先)
北上駅からバスで10分

拝観料(志納)拝観予約



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みちのくの毘沙門天を巡る旅・成島毘沙門堂

さて、ここからは「みちのくの毘沙門天を巡る旅」シリーズという事で、第一話(笑)は「成島毘沙門堂」!

3月31日は仏像好き仲間の結婚式で東北を訪れました。まさに仏縁で結ばれた2人は、奈良吉野・金峯山寺で、あの蔵王権現さまの前で愛を誓い合ったのだとか…うふふふ…

その結婚式の翌日、新婚2人と仲間が集まって岩手の毘沙門天巡りをしたのです!
詳しい解説つきの栞やカードも配布され、マイクロバスに乗り込み本格的なツアーの始まりです!

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県道から狭く急勾配の道を登って行くと、熊野神社の大きな鳥居がありました。
境内はまだ雪が残っていて、空気が冷んやりとしています。


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こちらが、坂上田村麻呂が建立したとされる熊野神社の本殿。

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熊野神社の奥には毘沙門堂があり、元はここに祀られていた毘沙門天さまが今は収蔵庫にいらっしゃるようです。

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収蔵庫の中へ入ると、驚くほど大きな兜跋毘沙門さまが中央に!!!
大きさはなんと4m73cmもあり、日本で一番大きな兜跋毘沙門さまです!

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さらに驚くことに、兜跋毘沙門さまを支える地天女さまからケヤキの一木で造られているのだとか!
す、すごい…いきなりボスに出くわしてしまったような感覚でした。兜跋毘沙門天のボス!

それにしても、こんなに大きな兜跋毘沙門天さまを無表情で支える地天女さまは凄いですよね…!力持ち!

係りのおじいちゃんのお話によると、地天女が大きな兜跋毘沙門さまを支えるお姿は、坂上田村麻呂がこの地に神や仏を広めた偉大な力を表しているのだとか。
なるほど、その力は十分に伝わって来るお姿です。

兜跋毘沙門さまの足元にいらっしゃる可愛らしい藍婆・毘藍婆も要チェックです!

実は、成島毘沙門堂で一番お会いしたかったのは右脇にひっそりと佇んでいた伝・吉祥天さまでした。お会いした瞬間、木霊が宿る仏が私の目の前にいるので、直ちに手を合わさずにはいられませんでした。

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像高176cm、ケヤキの一木造り、平安時代初期の仏さまです。頭の上に二頭の象をおいているお姿がなんとも珍しく印象に残ります。

凛とした表情と流れるような木目が大変美しく見惚れてしまうほどでした。しかも、元は18本の手があったというのですから、どれだけ神々しいお姿をしておられたのでしょうか…!

想像がつきません!



さて、第二話は「立花毘沙門堂」です、お楽しみに(笑)




成島毘沙門堂アクセス

岩手県花巻市東和町北成島5-1・0198(42)3921
釜石自動車道、東和インターチェンジから車でおよそ5分
拝観料400円




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プロフィール

こはた ももこ (桃)

Author:こはた ももこ (桃)
名前:桃

出身:横浜ベイベー

誕生日:11月30日

血液型:O型

所属:仏像部

仏像好が好きな旅人になりたい普通の人です。
大好きな仏像・寺社仏閣のことを素人目線であれこれ喋ります。

★ストイックに仏像 Facebookページ運営中
https://www.facebook.com/stoic.butsuzo/

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よろしくお願いします(^人^)

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