前記事では『仏の存在』と言うことで、仏・仏像とはnihhiさんと言うフィルターを通してどのように映し出され、感じているのかをたっぷりお話していただきました!
さて、今回は『仏はんこ』について、あれこれ気になる事を聞ける所まで聞いちゃおうと思います!

Q :
はんこを彫り始めたキッカケは?A :
友人が消しゴムはんこを始めて、それを見て面白そうだなと。じゃあ何を彫ろうってところで「まあ仏しかないよな」となったわけです。
『はんこを彫り始める前に絵は描いていたんです』

『今と同じようなデフォルメしたものですが、有名な仏様からあまり知られていないような仏様までちょっと網羅してみようという気になって、百仏以上描いてました』
Q :
仏はんこはいつから始めましたか?A :
2年くらい前からです。『最初に彫ったのは大日如来ですが、今見るとけっこう線や彫りが雑なのでその後彫りなおしました』
Q :
デザインはどうやって決めるの?A :
一体の像をそのまま見本にするのではなく、手はこの像、持物はこの像という風に、部分的に参考にすることもあります。
『写実的な仏像や仏画を参考にすることが多いですね』
『絵はデフォルメして描いているので、見本にする仏像が既にデフォルメしてあるようなものだとやりにくいです』
そう、nihhiさんは仏像をはんこにしているのではなく、仏の姿をはんこというフィールドで表現しているのです。
nihhiさんの中で生きる仏の姿があり、そこに先人の解釈を参考にさせてもらっている。だから全ての作品に独自のオリジナリティがあるんですよね。
Q :
苦労した作品は?A :
多面多臂の像はちょっと難しいですよね。
『これまで彫った多臂仏は青面金剛とか梵天とか如意輪観音などがありますけど、持物が細かいし、脇の顔はちょっと小さかったりするので彫りにくいです』

『千手観音とかやれるのかと思ったりします』先日、仏ハンコの新作が発表されました!それは多面多臂なんて関係ない、千手観音のレベルを超えているに違いない驚愕の作品でした!
次回はその新作ができるまでの道のりをこっそり紹介させていただきます!
おまけ…momococksのお気に入りを紹介
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韋駄天はんこ
お釈迦さまのために走り回って食物を集め(御馳走の由来)捷疾鬼が仏舎利を奪って逃げ去った時、これを追って取り戻したという…よく走る神、足の速い神。合掌をし静かに佇む姿がとってもクール!正義感に溢れ、時には熱い!そんな雰囲気の漂う韋駄天さまです。
○
鬼子母神はんこ
美しい天女のようなお姿。我が子が可愛くて仕方ないといったご様子の鬼子母神さま。
人の子を食う鬼女であったとは思えない、この方は信頼できる子授け子育ての神!安産の守り神です!
○
焔摩天はんこ
醍醐寺では薬師如来の脇侍として祀られていました。
インドの冥界神で、仏教世界に取り入れられ閻魔となった焔摩天。この穏やかな表情がある意味畏れをなします。手に持った人頭の幢(どう)も何だか不気味・・・
○
深沙大将はんこ 
このはんこがリリースされた時、さすが!!と思いました。
深沙大将像は首にドクロ、腹部には童子の顔、膝には象頭…わたしにとっては異型過ぎて、なんだかよく分からない代表…とても遠い存在の仏だったのですが、このはんこの深沙大将は違ったのです。このお方ならわたしの話も聞いてくれるはず!!そんな印象を受けました。
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