鎌倉/極楽寺 『清涼寺式釈迦如来さまご開帳』

4/7鎌倉極楽寺のご開帳に行って来ました。
毎年4/8の花祭りを挟んだ3日間、ご本尊の清涼寺式釈迦如来さまがご開帳されます。

極楽寺は、江ノ電極楽寺駅から歩いてすぐ。
近くには江ノ電唯一のトンネルである『極楽寺トンネル』があります。江ノ電が通過するシーンを待たずにパシャリ。

s-極楽寺トンネル

極楽寺を訪問するのは、高校生の頃一度訪れ、その時にご開帳日があるとは知らず引き返した以来の事です。それからずっと、日にちが合わずお参りできないでいました。

s-極楽寺山門

その日は偶然同じ時間に極楽寺へ居合わせた友人と一緒に、初めて極楽寺の諸仏を観る事ができました!

s-極楽寺参道

さっそく宝物館の中へ入ります。すると、中央の開かれた厨子の中には像高157.8cm、鎌倉時代の清涼寺式釈迦如来さまがいらっしゃいました!

清涼寺式と言えば、お正月に京都清涼寺にいらっしゃる「嵯峨野の釈迦」にお会いしました。その他、目黒の大円寺や金沢文庫にもいらっしゃいますが、どのお方もエキゾチックなお顔立ちをしているのに対し、こちらのお釈迦さまは目鼻立ちのスッキリとした若々しいお釈迦さまといった印象を受けました。

お厨子の前でじっとお顔を見上げていると、係の女性が忍び寄って来て「座ってもっと下から見上げるとまた違った表情になるわよ」と、小声で教えて下さいました。確かに座った位置から見上げてみると、若々しいお釈迦さまから凛とした威厳を放つお姿に変わって見えました。

お釈迦さまの周りには十大弟子像が並んでいます。85cm前後の比較的小さめの像ですが、その表情は実に豊か。キラキラとした玉眼がリアリティを演出しています。

そして向かって右端には転法輪印を結ぶ釈迦如来さまがいらっしゃいます。鎌倉時代の特徴である写実的な表現が細部まで施されたとても美しい像でした。

s-IMG_2975_20110428224500.jpg

左手を捻り、転法輪印を真似てみましたが・・・うっ、ちょっと手首がつりそう(笑)

左端まで観てみると、大正時代に島根県から移されたと伝わるやや穏やかな平安期の不動明王さまがいらっしゃいました。

極楽寺は宝物館だけでなく本堂にも沢山の仏さまがいらっしゃいます。
中央にはアニメチックな不動三尊さま。そして薬師如来さまと文殊菩薩さま。奥には優しいお顔の良観房忍性坐像も祀られていました。

ひと通り拝観した後、お堂の中に展示されていた写真に注目しました。

その写真に写っていたのは、仏像が壊れてバラバラになり、茅葺屋根の本堂が倒壊してペシャンコになってしまった極楽寺でした。そう…関東大震災直後の様子を記録した写真です。

100年、500年、1000年とそんな大昔に造られた物が現代まで残っているのはむしろ奇跡。廃仏毀釈だけでなく、いくつもの天災や戦争を乗り越え、人々に守られて来た仏さまを今わたしが拝しているんだ・・・と、そんな事を考えていました。


※こちらは、2011年4月に更新された記事です(^人^)


《極楽寺アクセス》
住所:神奈川県鎌倉市極楽寺3-6-7
TEL:0467-22-3402

江ノ島電鉄極楽寺駅より徒歩2分

拝観:4/25~5/25、10/25~11/25の火・木・土・日曜日のみ拝観可(但、雨天休館)
(本尊釈迦如来ご開帳4月7,8,9日)
拝観料:宝物館は300円





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鎌倉/成福寺 『美しい虚空蔵菩薩さま』

鎌倉ツアー最後のお寺、成福寺です。常楽寺からは歩いて10分ほとで到着。
横須賀線の線路沿いにありました。

今思い返してみると…横須賀線に乗って大船から鎌倉へ行く時にいつも気になっていた、あの茅葺の山門が成福寺だったんですね!

成福寺は鎌倉唯一、浄土真宗の寺院だそうです。美しい虚空蔵菩薩さまがいらっしゃると聞いて、事前に拝観させていただく約束をしていました。

年代の趣を感じられる茅葺の山門をくぐります。

s-IMG_2846.jpg

すると、お堂のお隣に綺麗な寺務所(会館)がありましたが、人の気配がありません。何回かインターホンを押して…やっと女性が対応してくださいました。

なんと、虚空蔵菩薩さまはお堂や収蔵庫といった場所ではなく、アンティーク調のテーブルと椅子が置かれた応接間?の様な所にいらっしゃいました…キジの剥製と共に…

この虚空蔵菩薩さまは像高135.2cmで室町時代の作、鎌倉市文化財に指定されています。

s-IMG_2853.jpg

全体的に金箔が残っており、とても綺麗な虚空蔵菩薩さまです。涼しげなお顔と中国風の宝冠が印象的でした。右手に持つ短い剣は、おそらく折れてしまったのでしょう。平坦で硬い衣の表現も特徴的です。

そして本堂をお参りさせていただきます。堂内は広々としていました。金箔の煌びやかな厨子の中には1m弱の阿弥陀如来さまが立像のお姿でいらっしゃいます。

ちょうど阿弥陀さまに西日が差して、たった今浄土の国からいらしたかの様な幻想的なお姿でした。。。

それからもうひとり、ひときわ存在感を放っておられたのは聖徳太子十六歳像です。聖徳太子さまもお厨子の中にいらっしゃいました。鎌倉時代後期、50cm程度の小さな像ですが、小ささに負けない内に秘めたパワーを感じられます。


s-IMG_2860.jpg

聖徳太子像のあのパワーは何でしょうね。どのお寺の像にお会いしても、何故か特別なオーラを感じてしまいます。

さて、これで今回の鎌倉ツアーはこれでお終いです。
最後に成福寺の本堂の中で日が暮れるのを感じながら、ゆったりと過ごさせて頂きました…


【見仏コース】
東慶寺→浄智寺→来迎寺(西御門)→宝戒寺→教恩寺→常楽寺(文殊祭)→成福寺



※こちらは、2011年2月に更新された記事です(^人^)


《成福寺アクセス》
住所:〒247-0055神奈川県鎌倉市小袋谷2丁目13-33
TEL:0467-46-3020
大船駅徒歩15分
北鎌倉駅徒歩15分

大船駅よりバス鎌倉行 小袋谷(成福寺入口)下車 徒歩3分
北鎌倉駅よりバス大船行 小袋谷(成福寺入口)下車 徒歩3分

拝観料:志納
留守の場合があるため事前連絡









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鎌倉/常楽寺 『文珠祭』

毎年1月25日は常楽寺の『文珠祭』
文殊菩薩さまが年1回ご開帳されるの日です。

14時から盛大な法要が執り行われるとの事なので、わたし達は教恩寺の拝観を終え、鎌倉駅前からタクシーで大船の常楽寺へ向かいました。

常楽寺の山号は粟船山(ぞくせんざん)と言い、元は粟船御堂(あわふねみどう)と呼ばれるとても大きなお寺だったそうです。

タクシーの運転手さんに教えて頂いたのですが…
「あわふね→あおふね→おおふな」粟船がだんだんとなまり、現在の大船の地名ができたそうですよ。

s-IMG_2812.jpg

10分くらいで常楽寺に到着しました。降り立つともうそこはお祭りモードです。

s-IMG_2813.jpg

茅葺の山門をくぐり境内に入ると、甘酒の良い香りが漂っていました。冬の寒い日だったので、温かい甘酒飲みたいなぁ…しかし、ここは甘酒よりも先に仏殿へ向かいます!

s-IMG_2815.jpg

仏殿には、室町時代の阿弥陀三尊像が祀られています。

s-IMG_2817.jpg

そして天井を見上げると狩野雪信作の「雲竜」が描かれていました。

s-IMG_2818.jpg

虚空蔵菩薩さまは仏殿の隣にある文珠堂に祀られているようです。
わたしたちが着いた時にはもうすでに人集りの山。ご年配の方が大半を占め、高価そうなレンズをつけたカメラを構え法要が始まるのを待ち構えている様子でした。

s-IMG_2835.jpg

14時になると20名ほどの僧侶がぞろぞろと文珠堂の中へ入って行きました。どうやら建長寺の僧侶達のようです。

積み上げられた経典を一巻ずつパラパラと大きな声で読み上げて行く法要を見たのは初めてでした。経典がまるでアコーディオンのように、パラパラと大きく弧を描きながら舞っていました。

s-IMG_2833.jpg

法要が終わり、今度は文殊菩薩さまをお詣りする長い列ができました。わたし達もそこへ並びます。

文殊菩薩さまのお姿はと言うと…実は、事前に観光協会さんに確認した所、お姿は近くで拝観できません…との事だったのです。やはり、お堂の中へ入る事ができないため下半身が微かに見える程度でした…残念!!

鎌倉の仏像本『鎌倉仏像めぐり』によると、文殊菩薩さまはこんなに美しいお姿なのです。いつかは近くで対面したいものですね。

s-IMG_2533.jpg
鎌倉仏像めぐりより

それから御朱印をいただいて、やっと甘酒タイムです(笑)
体も温まったところで、次はラストの成福寺へ向かいます。


※こちらは、2011年2月に更新された記事です(^人^)


《常楽寺アクセス》
住所:〒247-0056神奈川県鎌倉市大船5-8-29
TEL:0467-46-5735
大船駅から江ノ電バス常楽寺下車徒歩1分
拝観料:なし

毎年1月25日文殊祭
宵祭:1月24日18:00から
本祭:1月25日14:00から







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鎌倉/教恩寺 『キュートな阿弥陀三尊』

宝戒寺を拝観した後は腹ごしらえです。

『鎌倉キネマ堂』というカフェでしらす丼を食べました!店内は、懐かしい日本映画のポスターや古本がぎっしり…昭和のレトロ感漂うカフェでした。

当初の予定ではここで大船方面のお寺へ行く予定でしたが、少し時間があったので大町にある教恩寺へ行く事にしました。

教恩寺には来迎の阿弥陀三尊像が祀られています。

去年の夏に拝観した時に、脇侍の観音菩薩さまと勢至菩薩さまの可愛らしいお姿を観てほっこり…今回もまたお会いしたくなってしまったのです。

教恩寺は昔、材木座にある光明寺境内にあったそうですが、今では路地を入った住宅街の中にひっそりと佇んでいます。

到着して、まず目に付くのは山門の彫刻です。何だかとっても賑やかそうなこの彫刻は、十六羅漢さんが刻まれているのですね。

s-IMG_2808.jpg

お堂の脇にある朱印所のインターホンを押します。前回「学生さんですか?」と、嬉しい間違いをして下さった奥さまに今回も案内して頂きました(笑)

s-IMG_2810.jpg

鎌倉初期の阿弥陀三尊。玉眼入りで寄木造の像です。鎌倉を紹介するHPなどには、運慶作と伝わる像…と書いてありますが、お寺の方は快慶作かも知れないとおっしゃっていました(?)

阿弥陀如来さまの像高は1m弱位でしょうか、蓮台の上にスラっと立ち、キリッとした眼差しから小ぶりながらも堂々とした印象を受けます。脇侍の両菩薩さまはとにかくスマート!膝をちょこんと曲げて阿弥陀さまに寄り添うお姿がとってもキュートです。

s-IMG_2651.jpg
鎌倉仏像めぐりから

実はこの阿弥陀さまにはエピソードがあるんです。源頼朝が平重衡にプレゼントした像だそうですよ。。。重衡が往生できるように祈願したところ、阿弥陀さまがうなづいたと言う伝説も残っているようです。

前回訪れた時に奥さまがお話して下さったのですが…平重衡は非常にイケメンだったと伝わる武将で、重衡ファンの歴女さんが教恩寺に度々やってくるそうです。

先日、書店で『仏像探訪 戦国武将が愛した伝説の仏像たち』と言う本を見かけましたが、その様に歴史と絡めた仏像巡りもしてみたいなぁ…と思いました。

さて、次は大船方面へ向かいます。



※こちらは、2011年2月に更新された記事です(^人^)


《教恩寺アクセス》
住所:神奈川県鎌倉市大町1-4-29
TEL:0467-22-4457
鎌倉駅東口より徒歩7分

拝観料:200円
拝観時間10:00-15:00(留守の場合があるので事前連絡・雨天拝観不可)







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鎌倉/宝戒寺 『お地蔵さまは美少年』

再び鎌倉ツアーの続きです。
来迎寺の拝観を終え、当初のプランにはなかった宝戒寺へ。

宝戒寺はアクセスも良く、思わずフラッと立ち寄りたくなるお寺であり、何度も訪れたくなるお寺でもあります。雰囲気がとても好きなので、お堂の中でつい長居してしまうんです。

s-IMG_2797.jpg 

9月の終わり頃には白い萩が石畳を埋めつくし、また違った雰囲気になるんですよ。

本堂の中央に本尊の地蔵菩薩さまがおられます。脇侍にはキリッとした梵天さまと帝釈天さま。そして、その周りを小さめの十王さまや脱衣婆像が取り囲んでいます。

地蔵菩薩さまは像高90cmでヒノキの寄木造。体内銘によると、円派仏師(憲円)の作であることが分かっています。

お顔が大きめだからか、少年の様な幼さも感じられる地蔵菩薩さまです。

s-IMG_2532.jpg
鎌倉仏像巡りより

今では白っぽいお色になっていますが、よーく観てみると、微かに金箔が残っているのが分かります。おそらく創建当時は金色に輝く華やかなお姿をされていたのでしょうね。

迦陵頻伽や飛天が舞う大きな光背と、ボリューム感たっぷりの蓮台も美しいですよね。。。

お堂の向かって右側には、地蔵菩薩さまの化身である閻魔大王さまが祀られています。「子育て閻魔」と呼ばれている閻魔さまですが、そのお顔はまさに忿怒の形相…!!間近で拝観できるので迫力満点です!

そして左側の奥には鎌倉三十三観音2番札所本尊の准胝観音さまや鎌倉七福神の毘沙門天まさま、足利尊氏の念持仏であった地蔵菩薩さまなども祀られています。

そして、なんと言っても気になるのは秘仏である歓喜天さまですよね…土紋装飾が施された像高150cmの歓喜天さまが祀られているそうです。もちろんお堂の扉は閉まっていますが、覗き口からお厨子は観る事ができます。

鎌倉には北条氏と関わりの深いお寺が数多くありますが、このお寺もそのうちの一つ。


s-IMG_2803.jpg

もとは北条氏の屋敷があった敷地内に宝戒寺はあるようです。

それだけではなく、北条家滅亡となったのもこの地…現在の宝戒寺の裏側に、東勝寺と言うお寺があったそうで、最後の執権北条高時が870名近くの家来と共に自害したと伝えられています!(◎_◎;)

後に後醍醐天皇の発願により、北条一族の慰霊のために足利尊氏が建立したのがこの宝戒寺だそうです。

北条一族の霊を現在も慰め続けている…なんで、なんとも慈悲深いお地蔵さまと閻魔さまですよね。。。

さて、鎌倉ツアーはまだまだ続きます!



※こちらは、2011年2月に更新された記事です(^人^)


《宝戒寺アクセス》
住所:神奈川県鎌倉市小町3-5-2
TEL:0467-22-5512
鎌倉駅徒歩13分
拝観料:100円







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プロフィール

こはた ももこ (桃)

Author:こはた ももこ (桃)
名前:桃

出身:横浜ベイベー

誕生日:11月30日

血液型:O型

所属:仏像部

仏像好が好きな旅人になりたい普通の人です。
大好きな仏像・寺社仏閣のことを素人目線であれこれ喋ります。

★ストイックに仏像 Facebookページ運営中
https://www.facebook.com/stoic.butsuzo/

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よろしくお願いします(^人^)

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