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瑞林寺 静岡県富士市 /  慶派の大師匠“康慶”により、命を吹き込まれた地蔵菩薩さま

Twitterで知り合った仏像好き仲間が集まって、静岡のお寺巡りをしてきました。

この日は青春18切符の旅。
朝早く東京駅に集まり、東海道線を乗り継いで2時間半…先ずは富士市の瑞林寺へ向かいます。

富士駅からグループこどに分かれてタクシーで向かいました。車内で話が盛り上がり、あっという間に到着です。

s-瑞林寺 山門

瑞林寺には、慶派の凛々しいお地蔵さまがいらっしゃいます。以前からずっとお参りしたいと思っていたのですがなかなかタイミングがなく、念願叶っての拝観となりました。

瑞林寺は17世紀の1674年に創建された黄檗宗のお寺です。山門をくぐり山道を抜けると正面に本堂があり、右手に鐘楼、左手に毘沙門堂があります。

境内の桜は東京の桜よりも開花しており、瑞林寺の境内を色鮮やかにしていました。

s-瑞林寺 桜

ご本尊の地蔵菩薩さまは本堂の裏側、池の向こうにある大願王殿にいらっしゃるようです。

s-zui.jpg

ひと足遅れて到着。
すると、小さなお堂の真ん中に堂々たるお地蔵さまのお姿が!!
鎌倉時代の名仏師・運慶のお父さんにあたる“康慶”の作で、平安時代末期の地蔵菩薩さまです。

s-地蔵

像高は84.4cmとほぼ等身大。丸みを感じさせながらも引き締まったお身体は、重量感と共に男性的な力強さを感じさせます。

地蔵菩薩のつるっとしたシンプルなシルエットと、変化して流れる衣文のコントラストがとても美しく、しばらく魅入ってしまいました。

康慶は実際にお地蔵さまに会った事があるのでしょうか?まるで生きたお地蔵さまがそこにいるようでした。

s-地蔵

さほど人間離れしていない顔つきのせいか、この仏像と同じ顔かたちの生きたお地蔵さまが実在するのではないか、康慶は実際にお地蔵さまに会ってモデルにしたのではないか、そんな事をひとり妄想しながらお地蔵さまを見つめていたのでした。

お地蔵さまはとっても男らしくて頼りがいのあるハンサムなのですが、母性本能をくすぐるポイントをひとつだけ見つけてしまいました…それはこの足!ぷっくりした赤ちゃんみたいなこの足がたまらなく可愛いんです〜(笑)

s-足

康慶という人物は、運慶の父であり快慶の師匠でもあります。この2人のスターを育てた偉大な仏師の手によって、魂が吹き込まれた生身のお地蔵さまに会えた様な気がしました。

次は静岡駅近くの宝台院へ向かいます。


※こちらは、2011年4月に更新された記事です。


《瑞林寺アクセス》
住所: 静岡県富士市松岡489
TEL:0545-61-1449
JR富士駅から徒歩で30分
東名高速道路富士I.Cから車で15分
拝観料:志納
※拝観には問い合わせが必要です。



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テーマ : 神社・仏閣巡り
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Tag:静岡  Trackback:0 comment:0 

南禅寺 静岡県賀茂郡 / 平安仏の宝庫!ご本尊は静岡県最古の仏像

下田見仏 最後のお寺は、河津の南禅寺(なぜんじ)です。

河津駅からタクシーで5分。
約束の時間ギリギリで無事到着です!

タクシーから降りると急な坂道と階段が待ち構えていました…そして、さらに竹薮を抜けると本堂がありました。
本堂へ着いた頃には若干足がプルプルと…(笑)


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南禅寺は、もとは奈良時代に創建された仙洞山那蘭寺という大寺院でしたが、山崩れにより埋没してしまったと言われています。現在のこのお堂は江戸時代に再建されたものだそうです。

ご本尊は薬師如来さまですが、その他に24体もの仏像や神像が安置されているんです。
たーくさんの平安仏たちがいらっしゃるとの事なので、わくわくしながら本堂の中へ入ります!


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この薬師如来さまは10世紀(平安前期~中期)頃の作で、静岡県最古の仏像です。
寺伝によると作者は行基とされていますが、これほどの大きな像を一木で造ってることや衣文の特徴から、平安時代の作と考えられているそうです。

薬師如来の脇には地蔵菩薩さまと十一面観音さまがいらっしゃいます。
特に、地蔵菩薩さまは2m近くある大きなお像で、堂々とした力強さがありました。
逞しくてかっこいいお地蔵さまですよね!


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その他には、仁王さまと思われる二つの天部立像。
この二天像も体が太く重量感があり、とても強そう!

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それから、梵天さまや帝釈天さま・僧形坐像・、四天王さまなど、その他にも様々な平安仏がいらっしゃいました。

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そして、お堂の奥には壊れ果てた仏像たちが…

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3年後にはこのお堂の隣に宝物館ができ、そこに仏像が移されるとの事でした。
仏像の破損が激しく、今の状態では保存が難しいそうです…
このお話を聞いて、夏に訪問した函南の桑原薬師堂も宝物館を建設しているところだったのを思い出しました。特に南禅寺の様な無住のお寺ともなると、文化財を管理するのも大変なのでしょうか。

ご本尊の前に一冊のノートが置いてあり、そのノートに記帳するよう管理の方に勧められました。
それは何故かというと、宝物館に仏像が移されても大勢の人がお参りに来てくれるように、招待状を贈るためだそうです。

もっと全国の人にこの平安時代の立派な仏像を見てもらいたい、南禅寺のことを知ってもらいたい…と笑顔でお話をする姿に心を打たれました。お寺が山崩れで埋没してしまうという大災害に巻き込まれながらも、長い間ずっと地域の人々に守られ、受け継がれてきたんだな・・・と。仏さまとこの地域の歴史がうかがえる素敵な笑顔でした。


わたしにも何かお手伝いできる事はないものか…と考えながら帰路へ向かうのでした。



【下田の仏 見仏コース】
稲田寺→白浜神社→天神神社→南禅寺


※こちらは2010年12月に更新された記事です。
※現在はこちらの施設になります↓↓↓
伊豆ならんだの里 河津平安仏像展示館


《南禅寺アクセス》
住所:静岡県賀茂郡河津町谷津136
問い合わせ:河津観光協会0558-32-0290 ※拝観には問い合わせが必要です。
「河津駅」徒歩25分
タクシー5分
拝観料:300円







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天神神社 静岡県下田市 / ひっそりと佇む 平安時代の面影を残した穏やかな大日如来さま

白浜神社を参拝した後は天神神社へ向かいました。

下田駅からバスが出ていますが、本数が少ないため蓮台寺駅から歩いて行く事にしました。蓮台寺は温泉宿がいくつかありますが、特に栄えているわけでもない静かな町でした。大通り沿いに『大日如来入り口』と言う大きな看板があり、大胆に天神神社を宣伝していました。

『大日如来入り口』ってすごいな。。。

歩いて20分ほどで天神神社に到着。
すると、大日如来さままで続く急な石段が待ち構えていました!


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息を切らして石段を登りきると、そこはとても静かで小さい神社。
大日如来さまはどこにいらっしゃるのかと思ったら、拝殿の隣にポツンとある大日堂の中でした。


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昔、このあたりには行基創建の真言宗寺院である蓮台寺があったといわれ、鎌倉時代に廃寺後、その蓮台寺の後ろの小丘に大日堂が建立され、700年もの間、明神さまとして村人から崇められてきたそうです。

現在の御祭神は菅原道真公ですが、古くは自然神や雷神、太陽崇拝、天神信仰だったものと推察されています。

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ガラス張りのお堂の中、中央にいらっしゃるのは像高約110cmほどの立派な金剛界の大日如来坐像。
平安末期から鎌倉初期の作で、ヒノキの寄木造りです。堂々とした丸いお顔が印象的でした。


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そして大日如来さまの周りには四天王さまもいらっしゃいます。持国天さまと多聞天さまは、平安時代作の可能性があるといわれ、他の二天は江戸、近世の作と推定されているそうです。彩色が施されており、コミカルな四天王さまのお姿を見てちょっと顔が緩んでしまいました(笑)

お堂の中には照明がなく、少し暗かったのが残念なところです…
日が暮れる前に拝観することをオススメします!

特に大日如来さまは素晴らしい像であっただけに、収蔵庫の様な建物ではなくてお堂にいらっしゃるお姿を見てみたいと思いました。



次は南禅寺へ向かいます!



※こちらは、2010年12月に更新された記事です。


《天神神社アクセス》
住所:〒415-0031 静岡県下田市蓮台寺352
TEL:0558-22-1531
伊豆急下田駅から蓮台寺行きバス/蓮台寺徒歩20分
拝観料:なし



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白浜神社 静岡県下田市 / 白い砂と青い海!そして、神聖な空気!伊豆最古の神社

下田見仏2ヶ寺目は田牛の長谷寺!
のはずが、、、田牛方面へのバスが1日で15時45しかなかったんです、、、
下調べが甘かったのと、もう絶対に車の免許取る!と決意しました(笑)

予定を変更して、バスの時刻がちょうど良かった白浜神社へ行く事にしました。

白浜神社は伊豆最古の神社で、2400年の歴史を持つ由緒正しいお宮さま。
伊古奈比命(いこなひめのみこと)を主祭神として三嶋大明神、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣ノ御子(つるぎのみこ)をお祀りしています。

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鳥居をくぐって境内に入ると樹齢2000年にもなるビャクシンの木がありました。
木の中は空洞で小さい薬師さまが祀られています。


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見目神社、砂村稲荷神社などが本殿へ続く階段の途中にあり、手を合わせながら上がって行きました。

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本殿に着くと何だか胸が締め付けられるような感覚に陥ってしまいました。
そこは神聖で、静寂で…その時わたしは、目に見えない神の存在を感じたのかも知れません。

こんな感覚は今までになかったなぁ…

本殿の真下には洞窟があり、海まで続いているそうです。


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白浜の海はとってもとっても綺麗でした!!

すっかり見仏の事を忘れて、この白い砂と青い海をずっと見つめていました。
夏の賑わう海よりも、冬の誰もいない海の方が好き。。。。


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次はバスで伊豆急下田駅まで戻り、蓮台寺の天神神社へ向かいます!


《白浜神社アクセス》
住所:〒415-0012 下田市白浜2740
TEL:0558-22-1183
伊豆急下田駅より「白浜」行きバス約10分 バス停すぐ






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稲田寺 静岡県下田市 /  像高208cm 伊豆で一番大きな阿弥陀如来さま

青春18切符を使って伊豆の下田へ行って来ました!
片道約4時間の日帰り見仏の旅…

まず最初に訪れたのは伊豆急下田駅から徒歩5分の稲田寺(とうでんじ)です。


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稲田寺は下田の観光名所となっているようで、すごく小さいお寺にもかかわらず団体さんと遭遇しました。
ボランティアガイドの方が、十数人のお客さんに稲田寺について説明をしていました。

下田と言えば、黒船来航の地として有名です。幕末の開港時には交渉官の宿舎となり、 安政の東海地震後には仮奉行所ともなりました。稲田寺には、幕末の悲劇のヒロインと呼ばれるお吉さんの恋人・鶴松さんお墓があるそうです。

山門を入ってすぐ右側に阿弥陀堂がありました。


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中には、平安時代後期の阿弥陀如来さま(下田市指定文化財) と、脇侍には観音菩薩さま・勢至菩薩さまがいらっしゃいました。両脇侍像は立膝をしており、ちょっぴりリラックスしている様にも見えます。

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この阿弥陀如来さまは大浦にあった稲田寺末庵の西向院からの客仏で、ひのきの寄木造り、 像高は208cmと伊豆では一番大きな阿弥陀如来さまです。定朝様式の典型的な作風で、丸顔の穏やかなお顔立ちをしています。

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どっしりとしていて存在感たっぷりの阿弥陀如来さまは、静かに下田を見守っているかの様でした。。。

次は田牛の長谷寺へ行く予定、、、だったけど、、、



※こちらは、2010年12月に更新された記事です。


《稲田寺アクセス》
住所:〒415-0021 静岡県下田市1-14-5
TEL:0558-22-3085
伊豆急下田駅徒歩5分
拝観料:志納





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プロフィール

こはた ももこ (桃)

Author:こはた ももこ (桃)
名前:桃

出身:横浜ベイベー

血液型:O型

所属:仏像部

仏像好が好きな旅人になりたい普通の人です。
大好きな仏像・寺社仏閣のことを素人目線であれこれ喋ります。

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過去の記事を整理して更新しています!
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毎月18日 21時〜23時に開催中
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