神奈川/弘明寺 『地元のスター仏・弘明寺観音さま①』

弘明寺(ぐみょうじ)は横浜の古刹で、本尊は十一面観音さまです。

わたしの実家は弘明寺からバスで10分ほどの所にありながら…実は今回が初めての拝観でした。境内に入った事はあっても拝観料を払って、本堂の中でお参りした事がなかったのです。

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失礼ながら、いつでも行けると思い続けて随分と長い月日が経ってしまいました。

とは言っても、最寄りが地下鉄の弘明寺駅なので京急の方(お寺の方)はあまり行く機会がなかったのも事実ですが…(※ 京急と地下鉄は商店街の端と端にあります)

地元で『弘明寺』と言えばお寺ではなく、商店街や駅の事を指すので、弘明寺ってお寺の名前だったんだ!と、認識したのも中学生くらいの時でした(汗)

弘明寺は坂東三十三観音の札所になっており、国指定重要文化財の有名な観音さまが祀られているのですが…その観音さまの存在を知ったのも2006年に東京国立博物館で開催された『仏像 一木にこめられた祈り展』でした。


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入って左側、あの有名な宝誌和尚の近くに展示されていたのを観て『えっ?あの弘明寺??』と、驚いたのを憶えています。一緒に行った父に『は?知らないの?』と呆れた口調で言われた事なども…

初めて観た『あの弘明寺』の観音さまは、鉈彫りの技法が施された観音さまでした。鉈彫りの仏像を初めて観たのもこの時です。『これ、造り途中??』と言うのがその時の率直な感想でした。それまで、ツルツルお肌の仏像しか観た事がなかったですから。

それと同時に、関東の典型的な鉈彫りの作例として堂々と展示されている観音さまのお姿を観た時、同郷の友として思わず応援したくなるような、そんな親しみ深い観音さまであった事を覚えています。

さて、お堂で再会をする弘明寺観音さまは一体どんなお姿でわたしの事を迎えてくれるのでしょうか。

『何故もっと早く来ない!』と怒っていないと良いのですが…


つづく・・・



※こちらは、2011年3月に更新された記事です(^人^)

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神奈川/東昌寺『三浦の丈六阿弥陀さま』

逗子市にある東昌寺は、満願寺から車で30分ほどの道のりでした。
さっそく寺務所を訪ねお堂を開けていただきました。

この、赤い屋根のモダンな阿弥陀堂は1757年建立。
屋根は昭和に建て変えられたものです。


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お堂の中に足を踏み入れると、思わず「あっ!」と、驚く大きな阿弥陀如来さま!
三浦半島にこんなに大きな仏さまがいらっしゃるなんて!

お堂の中には大きな阿弥陀如来さまがいらっしゃいます!
本でお姿を観てから、ひと目お会いしてみたかった阿弥陀如来さまです。


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像高259.5cm、江戸時代(1756)

胎内銘によると、もとは運慶作の阿弥陀如来像があったそうですが1727年に火災で焼失。
後に他の仏師によって、現在のお堂と像が再興されたとのこと。

お堂の外観は新しいのですが、中は高床の板が破損している部分があり少々危険な状態でした。阿弥陀さまに近づくたびにミシミシ…と床がしなります。大きな阿弥陀さまが床氏にどーーん!と落ちてしまわないか心配になってしまいます。

写真では分からないかも知れませんが、ヘアスタイルが角刈っぽいんですよ…(笑)
これは、頭頂部を関東大震災で損質したために、角刈りヘアになってしまったそうです。

そして本堂には本尊の大日如来、地蔵菩薩、一ツ橋観音などが祀られていました。
御朱印を書いていただいている間、風通しの良い本堂でまったりと涼んでいたのでした。

この後は北鎌倉の東慶寺・水月観音さまにお会いしました!



【見仏コース】
清雲寺満願寺→東昌寺→(記事にはありませんが)東慶寺



《東昌寺アクセス》
住所:〒249-0003 神奈川県逗子市池子2-8-13
TEL:0468-71-4575
神武寺駅 徒歩3分
拝観料:志納
※雨天拝観不可
※拝観の際は問い合わせする事をオススメします。


※これは、2010年8月に更新された記事です(^人^)


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神奈川/元箱根石仏群 『地獄の六道地蔵さま』

国道1号線沿いの元箱根石仏群を散策しに行って来ました。

鎌倉時代に造られた仏教遺跡で、国の史跡・重要文化財に指定されています。


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バス停「六地蔵」のすぐ目の前には『元箱根石仏群ガイダンス棟』があります。
まずはそこから…


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険しい山道や気候より、この辺りは箱根越えをする旅人にとっては難所でした。また、荒涼な景観であることから地獄道として沢山の石仏が造られたそうです。

そして、この辺りは鎌倉時代の箱根越えの道として、箱根権現(箱根神社)を信仰した源頼朝が、伊豆走湯山や三島大社と共にお詣りする際の参詣道として利用していたんですね。

箱根には元箱根の他にもいくつか『地獄』と呼ばれていた場所があるようです。


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ガイダンス棟から国道1号線を挟んで向こう側には六道地蔵さまを祀る地蔵堂があります。
本当ならば地下道を通って行かないとならないのですが、ちょうど整備の方がいらして、柵をよじ登って近道をさせて頂きました。


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だんだんお堂に近づくにつれて、大きなお地蔵さまのお姿が鮮明になって行きます…

「おおおっきい!」


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六道地蔵
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中には像高3.5mにもなる地蔵菩薩さまが静かに佇んでおられました!
ちょっとびっくりしてしまうくらい見事な磨崖仏です!

このお地蔵さまは、箱根の地獄から旅人を救うためにここにおられるのでしょうね。
真ん中に立つとちょうど目が合ってドキッとしてしまいました。

そして地下道を通り、精進池の畔に出ます。
入り口から見ると中が真っ暗です…

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すると、またお地蔵さまがいらっしゃいました。今度は小さいお地蔵さまでほっこり。

応長地蔵

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そして雪の残る細い道をさらに進みます。

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精進池を眺めながら細い道を抜けると宝篋印塔があります。

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多田満仲の墓

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そしてさらに先へ進むと大きな岩に刻まれた沢山のお地蔵さまがいらっしゃいました。

二十五菩薩

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お地蔵さまの中に阿弥陀さまもいらっしゃいます↑
二十五菩薩と言えば、人々が臨終の時に阿弥陀如来さまと共にお迎えに来てくださる様々な菩薩たちの事を言いますが、なぜこの岩に彫らてれているお地蔵さまは二十五菩薩と言われているのでしょうか?

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元箱根石仏群はこんな感じで巡るコースになっています。
車を止めて巡ることもできるので、ドライブがてら『箱根の地獄めぐり』もいいかも知れません!

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※これは、2011年3月に更新された記事です(^人^)



《元箱根石仏群アクセス》
小田原・箱根湯元駅 伊豆箱根バス、箱根登山バス「箱根町、元箱根行」→「六道地蔵」下車すぐ






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神奈川/興福院・箱根神社『元箱根の仏像たち』

3月5日、元箱根周辺をのんびりと散策しました。

小田原駅からバスに揺られる事1時間。
元箱根のバス停で降り、まずは芦ノ湖を眺めながら箱根神社まで歩きます。

箱根神社の摂社である「九頭龍神社」は、恋愛成就のご利益があると有名らしく女性の参拝者で賑わっていました。恋に効くという名水や御守りなども売っています。

芦ノ湖に建つ大きな鳥居は迫力満点!恐る恐る先端まで足を運びましたが、芦ノ湖に飲まれてしまいそうで腰が引けてしまいました(笑)


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それから、13時に拝観のお約束をしていた興福院へ向かいました。

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ご本尊は釈迦如来さま、文殊菩薩さま、普賢菩薩さまの釈迦三尊像です。小さめの像で、わたしの身長よりも高い所に祀られていました。

そして、さらに高い位置には達磨大師さまと大椿菩薩さまがおり、大きな閻魔さまがとても恐ろしい形相で坐っておられました。

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ご住職が「こんなに小さなお寺ですが沢山の仏像があるんですよ〜」と、さらに奥へと案内して下さいました。

ご案内していただいたのは大師堂です。
興福院は曹洞宗のお寺ですが、この町の人々はお大師さまを深く信仰しているのだとか。

お堂に入った瞬間、あまりの仏像の多さにビックリしてしまいました。よく見ると、小さな仏さまが所狭しと並んでいます。まさか、こんなにいらっしゃるとは…!

大師堂では、この地では珍しいと言う“等身大の弘法大師さま”がご本尊として祀られていました。

その脇には地蔵菩薩さま(坐像)と阿弥陀如来さま(坐像)。さらにその脇には愛染明王さまと千手観音さまもいらっしゃいます。

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この大師堂の中には、小さな銅造や懸仏なども含め…おそろく30体以上の仏像が祀られていると思われます。古くは平安時代から現代の平成まで様々です。

明治の神仏分離の前までは、現在の箱根神社が箱根権現として崇められていたそうで、その脇社である” 能善権現や金剛王院東福寺にいらっしゃった仏像が、難を逃れ興福院へやって来たそうです。


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ガラスケースの中にとても端正な普賢菩薩さまが収められていました。大きさは正確には解りませんがおそらく1m弱くらいの坐像で、鎌倉時代の寄木造の像です。あまりの美しさにしゃがみ込んでじっと見つめてしまいました。すると住職が「何?あなたは仏像を研究でもしてるのかい?」と(笑)

シュッとした鋭い目つきからか、とても芯のある静寂な強さを感じられる普賢菩薩さまでした。

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そしてお隣には菩薩さまのお顔の部分だけが安置されています。等身大の像のお顔の部分だけが残っている状態で、この地方では珍しい平安時代のものだそうです。残念ながら何の菩薩さまなのかは解りませんが、ふっくらした輪郭と伏し目がちな目つきは京都などでよく見かけるような美しい菩薩さまであったに違いありません。

最後に…
「このお大師さまは箱根町の人々にとても崇められているんです。」と、おっしゃるご住職。

今でも毎月お大師さまの縁日には、町の人々が集まり法要が行われているそうです。

わたしが拝観している間でも、檀家の方が何人か訪れていた様子だったので、観光地にありながらもずっと昔から地域と密着したお寺なんだなぁ…と改めて感じました。

お忙しい中、説明をして頂いてありがとうございました!



※こちらは、2011年3月に更新された記事です(^人^)


《興福院アクセス》
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根26
TEL:0460-83-6612
元箱根港より箱根登山バス(元箱根港・箱根町行き)で「元箱根」下車
小田原・箱根湯本駅より箱根登山バス(元箱根港・箱根町行き)で「元箱根」下車

拝観料:志納
※拝観には問い合わせが必要です。






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神奈川/満願寺 『三浦の力強い仏像たち』

滝見観音さまを拝観した後は、同じ横須賀市内の満願寺へ向かいます。満願寺は三浦半島の武家である三浦氏が建立した寺院のひとつで、臨済宗建長寺派の禅寺です。

到着した時は、ちょうど太陽が高く登る時間帯でまさに暑さのピークでした。
寺務所を訪ねるとわたしの汗がよっぽど目立っていたのか、『あらまぁ…暑いのによく来てくださいまして…』と(笑)とても温かいお言葉を頂きました。

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本堂ではなく収納庫に4体の仏さまがいらっしゃいます。
約束の時間より30分も早く着いてしまったのにも関わらず、収納庫の扉を開けておいて下さいました。

観音菩薩像(国指定重文)
地蔵菩薩像(国指定重文)
毘沙門天像(市指定重文)
不動明王像(市指定重文)


どの仏さまも玉眼で、ヒノキの寄木造り。
鎌倉初期の作で、年代や作風から運慶一族に学んだ仏師により造られたと予測されています。


観音菩薩さまと地蔵菩薩さまは2メートル以上もある堂々たるお姿!
少し冷んやりとした収納庫でも、力強い仏さまを前にすると胸が高鳴り汗が吹き出します。どちらも男性的な出で立ちで、肩幅が広いガッチリ体型。鎌倉仏によくみられる丸いお顔をしていました。

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失礼かも知れませんが、こんなに静かなお寺に4体もの立派な仏さまがいらっしゃるとは想像がつきませんでした。鎌倉の歴史に関わりの深い武家の菩提寺にふさわしく、たくましさと力強さを持った仏さまでした。

満願寺…見応え十分です!
仏ボリューム満点!


※こちらは、2010年8月に更新された記事です(^人^)

《満願寺アクセス》
住所:〒239-0844 神奈川県横須賀市岩戸1-4-9
TEL:046-84-3138
北久里浜からバス「岩戸下車徒歩3分」
拝観料:志納
※拝観には問い合わせが必要です。



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プロフィール

こはた ももこ (桃)

Author:こはた ももこ (桃)
名前:桃

出身:横浜ベイベー

誕生日:11月30日

血液型:O型

所属:仏像部

仏像好が好きな旅人になりたい普通の人です。
大好きな仏像・寺社仏閣のことを素人目線であれこれ喋ります。

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https://www.facebook.com/stoic.butsuzo/

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